親子の関係は、良くも悪くも「感情」が近すぎます。
親からのアドバイスは、本来は愛情から出たものなのに、
子どもは “責められている” と感じやすい。
では、親が何もできないのかというと、そんなことはありません。
「正しい距離感を作ること」 が親にできる最大のサポートだと思っています。
その距離感を作れる存在が 第三者 です。
ここでは、私自身の体験をもとに、
なぜ第三者が入るだけで子どもが素直に動き出すのか説明します。
親の言葉は「正しさ」よりも「重さ」が勝ってしまう
まず理解してほしいのが、
内容の正しさに関係なく、親のアドバイスは“重く” 受け取られやすい ということです。
たとえば、
- 「もっと早く動いた方がいいよ」
- 「そろそろES書かないと」
- 「みんな頑張ってるよ」
同じことを第三者が言えばアドバイスなのに、親が言うと指摘・圧・干渉として伝わります。
これは決して親のせいではありません。
むしろ「親子という関係の近さ」が生む自然な現象です。
第三者には「利害関係がない」という安心感がある
子どもにとって、親は人生の大きな存在です。
だからこそ、親をがっかりさせたくない、心配をかけたくないという気持ちが強く働きます。
一方で、第三者にはそれがありません。
- がっかりさせたくない相手ではない
- 期待を裏切ったと感じる必要もない
- 話しても家の空気が悪くならない
- 言いにくい気持ちが言える
利害関係がないからこそ、素直になれる
これは非常に大きいポイントです。
私が動き出した“きっかけ”：初回面談で不安が和らいだ
当時の私は、就活に対して本当に自信がありませんでした。
- 何から手をつければいいのか曖昧
- ESが落ち続けて「自分だけ遅れている感覚」
- 親が言うことは正しくても素直に聞けない
- 情報を集めても実際の行動につながらない
そんな状態で、「一度話を聞いてみれば？」と言われ、
気乗りしないまま面談を受けたのが最初のきっかけです。
正直、何か劇的に変わるとは思っていませんでした。
でも、話してみると、自分が抱えていたモヤモヤが
“全部ではないけれど、一部だけ言語化された感覚” がありました。
「まずはこういう順番で進めれば大きな失敗はしないですよ」
「今の段階なら、この2〜3社から見ていくと比較しやすいです」
そういったアドバイスをもらったことで、
完璧に道が開けたわけではないけれど、“この方向に進めばいいのかな” と感じられた のを覚えています。
重く張りつめていた心がすこし軽くなるだけで、
翌日からほんの少し前向きに動けるようになりました。
振り返ると、あの面談は私にとって
「すべてが整理された時間」ではなく、
“自分でも動けるかもしれない” と思えた最初の時間 でした。
親がすべきサポートは「第三者の場をつくること」
親子間のアドバイスが難しいのは、
内容ではなく 関係性の近さ に原因があります。
だからこそ、親がすべきサポートは子どもを変えようとすることではなく、
“変われる環境を用意すること” です。
- 親が就活を教えなくていい
- 親が面接の練習相手にならなくてもいい
- 親が企業を選ばなくていい
必要なのは、
「一度プロに話を聞いてみる」
という小さなきっかけを与えることだけ。
その一歩で、子どもは自分で動き始めます。
無料相談は“動き出すスイッチ”になる
就活塾の初回相談は、ほとんどのサービスで無料です。
- 「今どこでつまずいているか」
- 「何を優先して進めるべきか」
- 「どんな企業から始めればいいか」
- 「ESの書き方のコツ」
こうしたことが、プロの視点ですぐに整理されます。
無料相談は、親が無理に背中を押す必要がない“自然なきっかけ” を作れます。
就活が進まない時の“停滞感”ほど辛いものはありません。
そして動き出すには、一歩のきっかけだけで十分です。
▼ まずは小さな一歩から
私自身、あの初回面談がなかったら、
自分だけで就活を進めることはできませんでした。
親がしてくれたのは、
「一度話だけ聞いてみたら？」というひとこと。
そのひとことが、私の人生を変えました。
一人で悩ませる必要はありません。
親が全部教える必要もありません。
“環境を整えてあげること” が、何よりのサポートになります。